ラック、ラック搭載可能サーバー、タワー・サーバー、ダイレクト・アタッチ・ストレージ、またはその他のデバイスをデプロイする場合は、さまざまな構成で電力消費量および電流値を計算するために多数の参照パラメーターが必要です。さらに、販売担当者および IT 管理者には、詳細なデバイス情報を理解するためのツールも必要です。
Capacity Planner ツールの主な目的は、IT 管理者がラックおよびデバイスを管理できるようにデータ・メンテナンス、電力消費量、電流の計算、およびサマリー・レポートを提供することです。情報やレポートによってデプロイの効率が大幅に上昇し、販売担当者が顧客にデバイスを簡単に紹介できるようになります。このドキュメントの図は、ページのレイアウトと表示を示しています。図のデータは参照用であり、実際のデータとは異なる場合があります。

ユーザー・ヘルプ

1 オプションの設定

このツールには、起動時に一部の設定を構成するためのインターフェースが用意されています。オプションの設定ページで、言語を構成する必要があります。

オプション

言語を選択すると、ユーザー・インターフェースは選択した言語に切り替わります。

2 ページのレイアウト

ページには、デプロイ領域、ツールボックス、概要領域、電源領域、およびリスト領域の 5 つの領域があります。

  • デプロイ領域は、ラックおよびデバイスを操作するために使用します。
  • ツールボックスには、機能操作に対応する 5 つのアイコンがあります。
  • 概要領域には、構成および電源の概要が表示されます。
  • リスト領域には、ラック・リスト、ラック搭載可能サーバー・リスト、タワー・サーバー・リスト、高密度サーバー・リスト、ダイレクト・アタッチ・ストレージ・リスト、その他のデバイス・リストの 5 つのリストがあります。
  • 電源領域には、デプロイ領域のラックおよびデバイスの全般電源情報が表示されます。
レイアウト

3 ラックの追加

ラックはラック・リストから選択してデプロイ領域にドラッグできます。この操作はラックをダブルクリック、または右クリックしてポップアップ・メニューで「追加」を選択することでも実行できます。デバイスがデプロイされていないラックは、「追加」操作後にデプロイ領域に表示されます。

ラックの追加

選択したラックの詳細な構成および電源情報は、概要領域に表示されます。

4 ラックの操作

ラックを操作するには、デプロイ領域でラックを右クリックして操作メニューを表示する方法と、ラックの右上にあるアイコン・ボタンをクリックする方法の 2 つの方法があります。

ラックの操作

3 つのラック操作 (コピー、構成、削除) を実行できます。

  • コピー: 選択したラックをそこに存在するすべてのデバイスとともにコピーします。作成したコピーの数が多すぎると、ツールのパフォーマンスに影響が及びます。ブラウザーの制限により、大量のデバイス情報は保存できません。ラック数に注意してください。
  • 構成: 「ラック構成」ページを開いて、構成設定を変更します。
  • 削除: 選択したラックをそこに存在するすべてのデバイスとともに削除します。

次の図に示すように、ラック構成ダイアログ・ボックスを表示するには、メニューで「構成」項目を選択するか、ラックが選択されているときに「構成」ボタンをクリックします。

デバイス構成

ここでは、ラック名、最大電流、最大重量、ラック電圧を構成できます。サーバーがラックにデプロイされている場合は、電圧はラックの電圧と同一であり変更できません。サーバーがスタンドアロン・サーバーとしてデプロイ領域にデプロイされている場合は、電圧を変更できます。

5 ラックへのデバイスの追加

次の手順を使用してラックにデバイスを追加できます。

  • デバイス・リスト (ラック搭載可能サーバー・リスト、高密度サーバー・リスト、ダイレクト・アタッチ・ストレージ・リスト、その他のデバイス・リスト) を開き、デバイスを選択してデプロイ領域にドラッグします。
  • デバイスをダブルクリックします。
  • デバイスを右クリックして、ポップアップ・メニューの「追加」を選択します。
デバイスの追加

ラック内のデバイスを選択すると、選択したデバイスの構成および電源の概要情報が概要領域に表示されます。

ユーザー定義デバイスをラックに追加すると、構成情報を入力するためのポップアップ・ダイアログが表示されます。

デバイス構成

6 デバイスの操作

デバイスを操作するには、次の 2 つの方法があります。

  • ラック内のデバイスを選択して右クリックします。操作メニューが表示されます。
  • ラック内のデバイスを選択して、ラック右上のアイコン・ボタンのいずれかをクリックします。

3 つのデバイス操作 (コピー、構成、削除) を実行できます。

  • コピー: 選択したデバイスをラックでコピーします。
  • 構成: 選択したデバイスを構成します。ラック搭載可能サーバー構成の詳細情報については、ラック搭載可能サーバーを構成する手順を参照してください。
  • 削除: 選択したデバイスを削除します。

7 ラック搭載可能サーバーの構成

サーバーの消費電力に影響を与える項目

influenceConsumption

サーバーには、AC 電力消費に影響を与える可能性がある多くの側面があります。Thinksystem サーバーを Lenovo Capacity Planner (LCP) で構成するときは、以下の点を考慮する必要があります。

  • ハードウェア構成: すべてのハードウェアが同じように作られているわけではありません。たとえば、CPU SKU が異なれば TDP ワット数も異なります。メモリー DIMM の容量が異なれば、消費される電力量も異なります。ただし、CPU SKU、DIMM サイズ、ネットワーク・カードなどの全体的な選択肢以外にも、ハードウェア構成には AC 電力消費に影響を与える可能性がある細かい点があります。いくつかの例を以下に示します。

    • DIMM が低速であれば消費電力は低くなります。
    • 一般的には、合計システム・メモリー・サイズが一定であれば、チャネルごとに 2 個の DIMM を装着するとメモリの合計消費電力が低下します。事実上、DIMM チャネルの数は半分に減少します。動作するメモリー・チャネルが少ないということは、消費電力が低いことを意味します。ただし、ワークロードによってはメモリー・パフォーマンスも低下する可能性があります。
    • 同じタイプのネットワーク・アダプターでも、ベンダーが異なれば、消費電力が大きく異なる可能性があります。特定のベンダーを使用する必要があるのでない限り、さまざまな組み合わせのアダプターを選択して LCP 構成を作成し、総消費電力を比較することをお勧めします。
    • 一般に、ストレージの合計サイズが一定であれば、ソリッド・ステート・ストレージは回転プラッターを備えた従来の HDD より消費電力が低くなります。ソリッド・ステート・ストレージには、従来の HDD でプラッターの回転に必要となるモーターが搭載されていません。
    • 可能であれば、AC 電力消費量を最小限に抑えるため、チタン効率が 80 以上の電源機構を選択してください。
  • 電源機構 (PSU) は、効率が 50% の負荷ポイント付近でピークに達し、50% を下回るか上回ると次第に減少していく山形曲線を示します。さらに、サーバーの DC 負荷は、稼働しているすべての PSU に均等に分割されます。この情報を利用することで、特定のハードウェア構成とワークロード・レベルに対して、各 PSU がピーク効率近くで動作するよう PSU ワット数定格を選択できます。

    N+N 電力ポリシーの場合、サーバーの最大 DC 消費電力を、取り付けられた PSU の数で割ります。その後、その数値の 2 倍に近い PSU ワット数定格を選択します。例:

    • サーバーの最大 DC 電力が 2000W であり、4 個の電源機構を搭載した N+N が必要な場合、次のようになります。
    • 最適な PSU =2x(2000W DC 最大電力) / (4 PSU) =1000W
    • 1000W に近く、かつ 1000W 以上の PSU 定格を選択します (例: Lenovo 1100W PSU)

    N+1 電力ポリシーの場合、サーバーの最大 DC 電力を、PSU の数で割ります。その後、サーバーの最大 DC 電力を N で割ります。結果が大きい方が、PSU 定格のターゲットです。例:

    • サーバーの最大 DC 電力が 2000W であり、4 個の電源機構を搭載した N+1 が必要な場合 (この場合は N=3)、次のようになります。
    • 2000W/(4 PSU) =500W
    • 2000W/N =2000W/3 =667W
    • 667W は、2 つの数値のうち大きい方です。667W に近く、かつ 667W 以上の PSU 定格を選択します (例: Lenovo 750W PSU)

    N+0 (非冗長) 電源ポリシーの場合、サーバーの最大 DC 電力を、取り付けられた PSU の数で割った値に近い PSU 定格を選択します。例:

    • サーバーの最大 DC 電力が 2000W であり、4 個の電源機構を搭載した N+0 が必要な場合、次のようになります。
    • 最適な PSU =(2000W DC 最大電力) / (4 PSU) =500W
    • 500W に近く、かつ 500W 以上の PSU 定格を選択します (例: Lenovo 550W PSU)
  • LCP で、データセンターが許容できる最大 AC 動作電圧を選択します。AC 電圧が上がると、電源の変換効率が上昇します。
  • データセンターの周囲温度を約 25C がそれ以下にして動作できる場合、LCP のサーバー構成ページで「ファン最高速度」をチェックしないでください。ファン速度が直線的に上昇すると、消費電力は指数関数的に増加します。涼しいデータセンター環境を維持できれば、選択したサーバーによっては、ファンの電力を大幅に節約できます。もちろん、ファンのない Lenovo の高効率水冷サーバーが使用されている場合、これは当てはまりません。
  • 可能であれば水冷サーバーを使用する: 直接液体冷却は、ヒートシンクや電気部品に空気を吹き付けるよりはるかに効率的です。さらに、データセンターに液体冷却を実装するための追加コストは、通常は電気コストの削減によって数年以内に相殺できます。効率的が最も優れているのは、ファンのない液体冷却一式を備えたサーバーです (例: Lenovo DW612 エンクロージャー + ノード)。2 番目に優れているのは、液体冷却と空冷を組み合わせたサーバーです (例: Lenovo SR675 V3)。
  • ターボ・モード: CPU でターボ・モードが使用されている場合、CPU は定格周波数よりも高速に動作できます。ただし、ターボ・モードが初めて有効になると、CPU 電力が最大 10 秒間、定格電力の 120% に急上昇することがあります。さらに、ターボ周波数が直線的に上昇すると、電力は指数関数的に増加します。したがって、ターボ・モードは非ターボ・モードより効率が下がります。消費電力を最小限に抑えたり、効率を最大限に高めたりする場合は、ターボ・モードを無効にしてください。Lenovo Capacity Planner では、サーバー構成ページで「持続時間」を「長期間」に設定することでこれを行います。
  • ワークロード・レベル: LCP では、サーバー上で実行される実際のワークロードと厳密に一致するように負荷係数を設定します。ほとんどのサーバーは、長期間 70% を超えて動作することはめったにありません。
  • UEFI とオペレーティング・システムの設定: Lenovo Capacity Planner のアイドル電力の見積もりは、サーバーの UEFI の設定とオペレーティング・システムの設定ですべての電力管理機能が有効になっていることを前提としています。既知のエラッタが存在する機能を有効にしても顧客にとって問題ない場合、さらに電力を節約できる可能性があります。エラッタとワークロードによってはサーバーの安定性に影響を与える可能性があるため、Lenovo はデフォルトではこれらの機能を有効にしていません。
  • サーバー・コンポーネント (例: CPU) ごとのエンドツーエンドの変換効率: Lenovo Capacity Planner は、サーバーに取り付けられている電源機構 (PSU) と電圧調節装置 (VRD) に対して現実的な変換効率を使用します。さらに、LCP は、変換効率を計算する際にワークロード・レベルも考慮に入れます。PSU と VRD が常にピーク効率以上で動作すると仮定される場合、サーバーの AC 電力見積もりを下げることができます。これは特に、サーバー電力の最も高い割合を通常消費する CPU に当てはまります。ただし、Lenovo ではこのアプローチを容認しておらず、使用していません。非現実的な電力見積もりが生成され、不正確なデータに基づいてデータセンターの決定が下されることにつながるからです。

ラック搭載可能サーバーの、サーバー名、CPU、メモリー、ストレージ、およびその他のハードウェア・コンポーネントを変更できます。

  • 構成する際は、ラック搭載可能サーバー・コンポーネントの制約としきい値を考慮する必要があります。
  • 「OK」をクリックして、構成設定を保存します。
  • この操作を取り消すには「キャンセル」をクリックします。
  • プロンプト情報を表示するには「ヒント」ボタンをクリックします。
サーバー構成

期間については、以下の表を参照してください:

電力レベル 状態 説明テキスト
アイドル 長期 (ただし、実際にはそれほど影響しない) + アイドル・ファン UEFI およびオペレーティング・システムで、すべての電源管理機能が有効になっています。サーバーでオペレーティング・システムが起動され、数分間アイドル状態になっています。
負荷率 長期 + 公称ファン動作、ユーザーが選択した負荷率 (例: 70% デフォルト) 障害のない公称条件下およびユーザーが選択した負荷率での長期的な消費電力 (代表値)。
公称最大値 長期 + 公称ファン電力、100%負荷 障害のない公称条件下および 100% 負荷時での長期的な消費電力 (代表値)。
ワースト・ケース (最大) 短期 + 最大ファン電力、100%負荷 電源容量決定に使用される最大消費電力。通常、障害発生時または高温条件下で発生します。
  • 長期の持続期間では、選択した負荷率での数分間にわたるシステムの最大電力レベルを表します。
  • 短期的な持続期間は、ワークロードの最初の開始後に、サーバーで最初の 10 ~ 20 秒間に得られる電力レベルを表します。

負荷率スライダーは、目的の電力使用率を構成するために使用します。電力使用率は、別のサーバーの構成と PSU のポリシーに基づいた PSU の容量を示します。サーバーを「サーバー構成」ページで構成している場合、CPU や電源機構など、あるコンポーネントのタイプをサポートできない、または他のタイプのコンポーネントとともにサーバーにデプロイできない場合は、ページ左のコンポーネント選択リストに表示されません。目的のコンポーネントを追加する必要がある場合は、目的のコンポーネントを追加できるように構成を変更してください。 

「CPU ベンチマーク」ボタンをクリックすると、CPU ベンチマーク・ページが表示されます。

  • CPU2017 をクリックすると、対応する CPU ベンチマーク・データが CPU2017 で表示されます。CPU2006 も同じです。
  • CPU 選択ボックスでは、ベンチマーク・データを表示する CPU を検索できます
  • ページの右上にあるボタンをクリックすると、ヘルプ・ページが開きます。
  • 「OK」をクリックして CPU ベンチマーク・ページを閉じます。
  • ヒント情報* は、CPU ベンチマーク・データのソースを表示します。
サーバー構成

バランス・メモリーについて:

「容量チェック」ボタンをクリックすると、容量を表示するページが表示されます。

  • 現在選択されている 1 つまたは複数の PSU の利用可能な電力を確認できます。
  • 利用可能な電力が「N/A」と表示されている場合、現在選択されている 1 つまたは複数の PSU で冗長モードがサポートされていないことを示します。
  • 項目を選択して「OK」をクリックすると、現在の電源構成が更新されます。
  • 保存せずに容量を表示するページを閉じるには、「キャンセル」ボタンをクリックします。
serverConfig

「ユーザー定義コンポーネントの追加」ボタンをクリックして、定義済みコンポーネント・ページを表示します。

  • 追加するコンポーネントの名前、アイドル電力、および負荷電力を定義できます。
  • 「アダプター・カードのタイプ」選択ボックスで、追加する定義コンポーネントの種類を選択できます。
  • 「OK」をクリックして、定義済みのコンポーネントを追加します。
  • 「キャンセル」ボタンをクリックして、追加せずに定義済みのコンポーネント・ページを閉じます。
serverConfig

8 ラック搭載可能サーバーの追加

デプロイ領域にラックがない場合は、ラック搭載可能サーバーをラック搭載可能サーバー・リストから選択してデプロイ領域にドラッグするか、ラック搭載可能サーバーをダブルクリックするか、またはラック搭載可能サーバーを右クリックしてポップ・メニューの「追加」項目を選択します。すぐにラック搭載可能サーバーがデプロイ領域に表示されます。

サーバー単独の追加

ラック搭載可能サーバーの操作を起動するには 2 つの方法があります。デプロイ領域でラック搭載可能サーバーを右クリックして操作メニューを表示する方法と、選択したラック搭載可能サーバーの右上にあるアイコン・ボタンをクリックする方法です。

2 つのラック搭載可能サーバー操作 (構成、削除) を実行できます。

  • 構成: デプロイ領域のラック搭載可能サーバーを構成します。
  • 削除: デプロイ領域のラック搭載可能サーバーを削除します。

9 高密度サーバーおよび Flex System の構成

高密度サーバーまたは Flex System を追加した後、高密度サーバーまたは Flex System に追加するサーバーをサーバー・リストから選択してデプロイ領域にドラッグできます。または、サーバーをダブルクリックするか、右クリックしてポップアップ・メニューの「追加」を選択します。選択したサーバーが高密度サーバーまたは Flex System に追加されます。

    サーバー構成

高密度サーバーまたは Flex System が選択されている場合、「構成」ボタンをクリックして高密度サーバーまたは Flex System のサーバー名と電源設定を変更します。サーバーを「サーバー構成」ページで構成しており、コンポーネント・タイプをサポートできない、または他のコンポーネント・タイプとともにサーバーにデプロイできない場合は、電源機構などのページ左のコンポーネント選択リストに表示されません。目的のコンポーネントを追加する必要がある場合は、目的のコンポーネントを追加できるように構成を変更してください。 

  • 構成する際は、高密度サーバーまたは Flex System のコンポーネントの制約としきい値を考慮する必要があります。
  • 「OK」をクリックして、構成設定を保存します。
  • この操作を取り消すには「キャンセル」をクリックします。
  • サーバー構成

右クリック・メニューまたは右のボタンを使用して、高密度サーバーまたは Flex System でサーバーを選択します。

  • サーバーのサーバー名、CPU、メモリー、ストレージ、およびその他のハードウェア・コンポーネントを変更できます。サーバーを「サーバー構成」ページで構成している場合、CPU や電源機構など、あるコンポーネント・タイプをサポートできない、または他のコンポーネント・タイプとともにサーバーにデプロイできない場合は、ページ左のコンポーネント選択リストに表示されません。目的のコンポーネントを追加する必要がある場合は、目的のコンポーネントを追加できるように構成を変更してください。 
  • 構成する際は、サーバー・コンポーネントの制約としきい値を考慮する必要があります。
  • 「OK」をクリックして、構成設定を保存します。
  • この操作を取り消すには「キャンセル」をクリックします。
  • サーバー構成

10 新規構成の作成

新規構成を作成するには、ページ右上にあるツールボックスで「新規構成」アイコンをクリックします。デプロイ領域にすでに構成がある場合は、この操作によってその情報が削除されます。

新規構成を作成すると、次のようなポップアップ・ダイアログ・ボックスが表示されます。

作成

ポップアップ・ダイアログ・ボックスには、保存、続行、キャンセルの 3 つのボタンがあります。

  • 「保存」ボタンをクリックすると、保存のポップアップ・ウィンドウが表示されます。
  • 「続行」ボタンをクリックすると、現在の構成が破棄されます。
  • 「キャンセル」ボタンをクリックすると、この操作がキャンセルされます。

このツールがオフライン・モードで実行されており、IE で開かれている場合は、「保存」ボタンは使用できません。

11 構成を開く
開く

ページ右上にあるツールボックスで「開く/インポート」アイコンをクリックできます。「構成を開きます...」をクリックして、構成ファイルを表示およびロードします。ファイルをロードすると、現在の構成は自動的に保存されません。現在の構成を保存する場合は、構成ファイルを保存する手順を参照してください。

開く

選択したファイルをロードするには、ロードする構成ファイルをファイル・リストから選択して「OK」をクリックします。
ファイルを削除するには、ファイル・リストでファイルを選択して「ファイルの削除」をクリックします。
この操作は、IE を使用したオフライン・モードではサポートされていません。

12 構成のインポート

ページ右上にあるツールボックスで「開く/インポート」アイコンをクリックできます。次に、「構成をインポートします...」をクリックします。

開く

ファイルをロードすると、現在の構成は自動的に保存されません。現在の構成を保存する場合は、構成ファイルを保存する手順を参照してください。

13 CFXML のインポート

ページ右上にあるツールボックスで「開く/インポート」アイコンをクリックできます。次に、「CFXML をインポート...」をクリックします。

開く

ファイルをロードすると、現在の構成は自動的に保存されません。現在の構成を保存する場合は、構成ファイルを保存する手順を参照してください。

14 構成の保存
開く

ページ右上にあるツールボックスで「保存/エクスポート」アイコンをクリックできます。デプロイ領域の現在の構成情報を保存するには、ページ右上にあるツールボックスの「構成を保存します...」をクリックします。

ポップアップ・ダイアログ・ボックスでファイル名を入力します。入力したファイル名がすでに使用されている場合は、警告プロンプトが表示されます。

保存

ファイル名を入力し、「OK」をクリックして現在の構成ファイルを保存します。
この操作は、IE を使用したオフライン・モードではサポートされていません。

15 構成のエクスポート

ページ右上にあるツールボックスで「保存/エクスポート」アイコンをクリックできます。次に、「構成をエクスポートします...」をクリックします。

開く

16 報告

現在の構成を表示して構成レポートを印刷するには、ページ右上にあるツールボックスで「レポートの作成」ボタンをクリックします。

ポップアップ・ダイアログ・ボックスには、デプロイ領域のすべての構成情報が表示されます。

レポート

17 拡大

ラックのデバイスを拡大して表示できます。

ラックのデバイス (ラック搭載可能サーバーやユーザー定義デバイス) にマウスを置いて数秒待つと、拡大ビューが有効になります。

拡大

マウスをデバイスの上から外すと、拡大ビューが無効になります。

18 電力の総コストの設定

電力の総コストの設定:

  • kWh 当たりのコスト: kWh 当たりのコスト。
  • PUE (電力使用効率): 電力使用効率。
  • サーバー・ライフサイクル (年): サーバーのライフサイクル。
  • PCF 排出係数 (kg/kWh): The product carbon footprint emission factor。
拡大

19 電力の概要
フィールド 定義
システム入力電力 (W) AC または DC 入力電源。サーバーの DC 消費電力 (W) を PSU 効率 + その他のオーバーヘッド電力で割った値。
システム入力電流 (A) 選択された動作電圧での入力電流。
システム VA 定格 (VA) システム入力電力 (W) を力率 (PF) で割った値。
システム BTU/Hr (BTU) システム入力電力 (W) に 3.412 を掛けた値。
サーバー DC 消費電力 (W) 選択した使用率で動作している、ソリューション全体で消費される DC 電力。
電力使用率 システムが 100% の使用率で動作しているときに消費される電力バジェットの割合。
システム入力電力 - アイドル時 (W) すべてのソリューションコンポーネントがアイドル状態のときに消費される入力電力。UEFI とオペレーティングシステムは、最小アイドル電力用に最適化する必要があります。
システム入力電力 - オフ時 (S5) (W) ソリューション全体がソフトオフ状態の場合に消費される入力電力。
システム入力電力 - 100% 負荷時 (W) AC または DC 入力電源。システムの DC 電力 と 100% ストレス (W) の差を PSU の効率 + その他のオーバーヘッド電力で割った値。
システム DC 電力 - 100% 負荷時 (W) 100% の使用率で動作している、ソリューション全体で消費される DC 電力。
製品カーボン・フットプリント (KG) PCF 値は、サーバーのライフサイクル全体にわたる電力消費から生じる二酸化炭素排出量を推定するために使用されます。これは、ホームページの「電力の総コストの設定」メニューで構成できます。さらに、「PCF 排出係数」は、さまざまな国や地域の地理的な違いを考慮して調整できます。
電源ポリシー,持続時間,ファン速度,負荷率 ソリューションを設定するときに設定できるその他のオプション。これらのオプションは消費電力に影響します。

20 電源ポリシー

最も省エネな電源ポリシーは、サーバーで選択されている電源ポリシーによって異なります。システムの総電力が現在の電源の範囲を超えることがあります。

一般的には、サーバーに使用できる総電力は以下のようになります。

  • N+N オーバーサブスクリプション含むリダンダンシー: 使用可能な電力 =(1.2) x (PSU 定格) x (取り付けられた PSU 数 / 2)。N PSU 以上で障害が発生した場合、スロットルが発生する可能性があります。N は通常 1 ~ 3 の範囲です。たとえば、N=3 の場合、サーバーには 6 個の PSU があり、3 個以上の PSU に障害が発生した場合、スロットルの可能性があります。
  • N+N オーバーサブスクリプションを含まないリダンダンシー: 使用可能な電力 =(PSU 定格) x (取り付けられた PSU 数 / 2)。N PSU 以上で障害が発生した場合、スロットルは発生しません。
  • N+1 オーバーサブスクリプション含むリダンダンシー: 使用可能な電力 =(1.2) x (PSU 定格) x (取り付けられた PSU 数 -1)。1 つの PSU で障害が発生した場合、スロットルが発生する可能性があります。N は通常 1 ~ 5 の範囲です。たとえば、N=4 の場合、サーバーには 5 個の PSU があり、1 個の PSU に障害が発生した場合、スロットルの可能性があります。
  • N+1 オーバーサブスクリプションを含まないリダンダンシー: 使用可能な電力 = (PSU 定格) x (取り付けられた PSU 数 -1)。1 つの PSU で障害が発生した場合、スロットルは発生しません。
  • 冗長性なし: 使用可能な電力 = PSU 定格 x (取り付けられた PSU 数)。電源機構に障害が発生した場合、サーバーがスロットルするか、深刻な状況では意図せずシャットダウンする可能性があります。

  • PSU =電源機構装置
  • オーバーサブスクリプションは、PSU が正常な状態で動作している場合に、冗長 PSU から追加で電力に余裕を持たせるものです。
  • スロットルが発生する可能性があるケースでは、スロットルが発生するかどうかはシステム構成とサーバーの現在の負荷によります。